地図作成スペースと各種機能の使い方をご紹介します
はじめに
サイトマッピング (デジタルツイン) は工場のデジタルモデルであり、現場のエネルギー管理者によって管理されています。この生産現場を表す図は、METRON のオントロジーナレッジデータベースで定義および指定された要素を使用して構築されています。
サイトマッピングを使用すると、産業現場の以下の要素を表現できます。
- スコープ : 生産現場で互いに隣接している地理的領域、建物、部屋やアセットグループを定義するために使用されます。
- アセット : コンプレッサー、冷却塔やタンクなどの特定のタイプのアセットを作成するために使用されます。
- エネルギー用途 : 類似の機能を持つアセット(冷水生成、蒸気生成、発電など) を概念的に再グループ化するために使用されます。
ナビゲーション
1. スコープ作成ツール
スコープはアセットのグループとして定義され、右上に「+数字」が付いたグレーのボックスとして識別できます。スコープを作成する場合に必要な情報は名称だけです。
作成したアセットをクリックし、以下のボタンを押すことでアセットに入れます。
2. アセット作成ツール
新しいアセット (コンプレッサー、ドライヤー、熱交換器、ポンプ、コンデンサーなど) を作成し、そのプロパティを定義できます。
アセットはアクティブまたはパッシブ (エネルギーを消費するアセットはアクティブでそれ以外のアセットはパッシブ) に設定できます。また、ユーティリティまたはプロセスに関連付けることもできます。
選択したアセットは以下の方法で詳細に定義できます。
- アセットの主な特性を選択する (システムモデルリストが選択した特性で更新されます)
- システムモデルが判明している場合は直接選択する (特性には選択したシステムモデルの情報が自動入力されます)
作成したアセットに関する全般的な情報は、上部にあるアセットをクリックすると表示できます。
3. エネルギーネットワークツールの作成
エネルギーネットワークとは、アセットに供給または通過するベクトル、もしくはアセットの出力を指します。エネルギーネットワークタイプには以下のようなものがあります。
- 燃料ネットワーク: 可燃性ガス、 固形燃料(例:石炭、燃料油、バイオマス)
- 電力ネットワーク : 交流または直流 (配電網からの電力、異なるプロバイダーからの電力、自動発電/コージェネレーションなど)
- 生産ネットワーク:ガス生産(例:CO2副産物)、液体生産(例:水生産)、部品生産(例:生産単位)、固体生産(例:生産量)。
- 熱エネルギーベクトルネットワーク:ガス熱(例:蒸気、圧縮空気、排気ガス)、液体熱(例:冷水、温水、液体アンモニア)、冷媒熱(例:R-134A)。
既存のエネルギーネットワークは正方形として表示されます。
この正方形は、エネルギーフロー作成機能によって任意のアセットにリンクできます
4. エネルギーフロー作成ツール
アセットとエネルギーネットワークのリンクを指します。エネルギーフローのリンクを作成するには、緑色の四角が表示されるまで、機器、ペリメーター、またはエネルギーネットワークの上にマウスを置きます。それをクリックし、接続したいオブジェクトに向かってクリックしたままにします。その後、2つのオブジェクト間にリンクが表示されます。
5. エネルギー用途作成ツール
エネルギー管理およびデータ可視化ワークスペースに表示される重要なエネルギー用途を定義できるツールです。
エネルギー用途により、類似機能を持つアセットを概念的に再グループ化することができます。コンプレッサー、冷却システムや廃水処理プラントなどがこれに該当します。
エネルギー用途を作成するには、まず [エネルギー用途] メニューの [+] ボタンを押します。続いて、以下を始め、新規のエネルギー用途に関する情報を入力します。
- エネルギー用途の分類 : リストから選択
- ラベル : エネルギー用途のユニークな名称
- 要素 : 新しいエネルギー用途に適合するマッピングのアセット
その他に、KPI、エネルギータイプ、目的などの情報も入力することができます。